May 27, 2007

第43回サラウンド塾 AV評論からみたサラウンド デザインとは? 小原由夫

By. Mick Sawaguchi
日時:2007年5月27日
場所:浦賀 小原由夫邸にて
講師:小原由夫
テーマ:AV評論からみたサラウンド デザインとは?

沢口:2007年5月はAV評論で健筆をふるっています小原由夫さんの浦賀の海辺にありますお宅におじゃましての持ち出し寺子屋となります。今までの持ち出しのなかでは、最も飛距離を伸ばした会となります!プロサウンドに掲載しているサラウンド寺子屋レポートのうち音響ハウスで行った石井さん講師の最新音楽サラウンド聞きまくりの回を小原さんが読んでこれを映画版でやろう!という提案をいただき今回実現したものです。では小原さんよろしくお願いします。
小原:小原です。浦賀へようこそ。以前の仕事場が手狭になりまして、場所をここへ移すことにして昨2006年7月にようやく完成したのがこのホームシアターです。今回は、私がAV評論という仕事を行っている中で、個人的にもまた、一般ユーザーの方々へもサラウンド音響のすばらしさをアピールする際に使っている素材を使いながらエンドユーザー側は、どんなサウンドデザインに新鮮な驚きや感動を持っているのかといった点をお話できればと思います。スムースな進行をしたいと思い今日はHi-Vi誌で私と縁の深い辻さんにお手伝いしてもらいながら進めていきたいと思います。沢口さんとは、NHK時代にサラウンド普及という点でご縁があり、この寺子屋へも参加したいと思っていましたがなかなかスケジュールがあわずにいました。

まずここの音響面と機材面の説明をします。以前の仕事部屋は10畳のひろさにむりやり機材を詰め込んでいましたので何とか広い空間を確保したいと考えここは、30畳分を確保できました。天井高も3.5m を確保し、遮音性能D値は、D-60、また残響特性は0.2secです。床の下地はコンクリートでそのうえにグラスウール、ゴムのダンパーを入れた上にコルク材で仕上げています。電源は、ここ専用に電柱をたててもらい専用配線で引き込み、アース抵抗も大変低いクリーンな電源が確保できました。壁面の仕上げは珪藻土で反射と吸音をバランス良く配置しています。下手の扉は、大型評価機材などが来た場合に直接車庫からここへ持ち込めるように作ったダイレクトアクセス用です。

映画などAVを主体とした視聴は100インチスクリーンをDVD 用に、200インチの音響透過型スクリーンをHD-DVD/BD HD-TV用に使っています。また音楽サラウンドは、後方のデスクの周りに配置しておりここでは、ADLのサラウンドモニターコントローラを使いながら各チャンネルの音が専用で聞こえるようにしていますのでどのチャンネルにどんな音がMIX されているかをチェックすることができます。メインのスピーカは業務用でも皆さんご存じのPMC SP PMC-MB-1X5にアポジーのリボンツイターを追加、LFEは特注でフロントに2台パラ設置しています。音響設計は日本板硝子環境アメニティにお願いしスクリーン関係はOS スクリーンが担当しています。

では、早速さまざまなクリップを再生しながらサラウンドサウンドデザインで私が注目している点はどんな表現なのかを視聴してみたいと思います。

デモー01:このデモは、一匹狼の殺し屋で日本の武士道に精通している男が裏切りを行ったかつてのボスに復讐をする場面です。ここで私がデザインとして注目しているのは
● 静かな町のベースノイズの広がり
● 遠くで鳴く犬の声、それがどこで鳴いているかの定位
● ジャガーのエンジン排気音
● 雨音のサラウンド感と高さを感じる雷
● 室外の雨音
等です。店頭での映画サラウンドデモで多く見かけるのは、どうしても派手なドンパチといった場面が多いのですが、私は、静かで地味な環境音、包まれ感といった音場のデザインがいかに自然にできていて、自然に再現できるかに注目しています。こうした表現にこそサラウンド音響の優位性が発揮されていると思っているからです。

デモー02:つぎのクリップは、屋根付きの橋を専門に撮影しているカメラマンと現場をさがして立ち寄った一軒家の女性との恋を描いた作品からです。ここで私が注目しているのはやはり
● 橋の麓に展開する静かな草木のそよぎ 水の流れ 鳥の鳴き声といった自然なアンビエンス感
● やさしい音楽の使い方
によって醸し出されている優しい空気感にあると思います。


デモー03:これは、ベトナム戦争を描いた多くの映画の中でもサラウンドデザインが秀逸だと私が思っている作品です。さきほどドンパチはあまりデモで使わないとお話しましたが、これは単に音圧感や派手さを売り物にするのでなく、動と静が巧みにデザインされている点を評価していますので今回あえて再生します(笑い)。ここでは、
● ジャングルの湿り気を感じるアンビエンスのデザイン
● 兵士と触れあう草や葉のかすれ音、鳥の高さ感
等に注目しています。余談ですが、以前海外のオーディオ機器の展示会でこうした戦争アクションのシーンをデモした折り、イギリスのメーカからきていたマネージャーに呼ばれました。てっきり私は、「良いデモをしてくれて有り難う」と言ってくれるのかと思っていましたら「公衆のデモでは、ああした興奮するようなデモを行うとそれに影響されて事件が誘発される恐れがあり、その元凶として我々メーカが告発される恐れがあるのでああしたデモはやらないよう」と釘をさされました。国内とのモラル感覚の相違を感じたひとこまでした。

デモ04:これはサラウンドという音場があって成立できるシーンという意味で秀逸なデザインではないかと思います。主人公の女性が囚われて棺桶にいれられ上から土をかぶせられて埋められるというシーンです。ここで映像は暗闇となり音だけで主人公が生き埋めになっていく恐怖が表現されています。
● 上からかぶせられる土音
● 打ち付けられる釘音
● 棺桶という閉塞感
● 埋め終わった2人の男が来るまで去っていく距離感
などに注目してください。

デモー05:これは2005年のアカデミー音響賞を受賞しています。海洋での帆船どうしの戦いのシーンです。
● 早朝の霧につつまれた気配
● 敵の砲撃による船内のパニックが船倉部分から見上げた高さ感
● 甲板でのあわただしい動き
● 砲撃で散乱する船内の備品のディテール
などのデザインが大変丁寧に表現されています。

デモー06:これはお子さんも参加する試聴会で良く使っているシーンです。ここでは
● 家全体がゆっくりと揺れている揺らぎ感
● 壁 屋根 床などが360度で軋んでいるきしみ感
に注目しています。このシリーズはどの作品もすばらしいデザインがおこなわれておりますのでみなさんもじっくり再生していただくと参考になるデザインがたくさんあると思います。

デモー07:DVDからのデモの最後になります。これはロシアの原子力潜水艦内でおきた原子炉事故を描いた作品です。ここでは
● 潜水艦内という閉塞感
● 限界深度以上に潜行訓練を行って生じる艦内のきしみ 歪み音
● 乗組員の過剰な訓練に対する焦燥感
などがうまくデザインされた例だと思います。

ここからは、スクリーンを200インチにしてHD-DVDやブルーレイ HD-TVといったクリップを再生してデザイン例を紹介していきます。画質が向上すると家庭に置いてもこうした部屋全面がスクリーンで被われるといった高臨場没入タイプの視聴ができる環境になっていくと思います。こうした状況が家庭で楽しめる時代になったことを我々は大いに嬉しく思います。(参加者からも200インチスクリーンがおりてくるとダビングステージにいるようだ・・・とかここでMIXできるね・・・といった感激の声があがりました)私が200インチを導入したいと考えたのは、職業柄まずそれまで最大であった160インチを越えたいと思ったことです(笑い)それにこの部屋を設計する段階で壁面全体をスクリーンにすればどれくらいの大きさまで可能かを検討したところちょうど200インチが可能だったこともあります。

デモー08:HD-DVDからのクリップです。ここでは、日本のサムライの住む村へ連れてこられたアメリカ人が子供達の剣の訓練を見ているうち 自身もサムライと木刀で訓練をすることになるという場面です。
● 最初霧雨であったアンビエンスがだんだん豪雨になっていく変化感
● 雷鳴の動きと高さ感
に注目してください。

デモー09:これもHD-DVDです。ここではリスがくるみを選別する工場の場面を紹介します。ここでのデザインのポイントは
● 登場人物がドリーインしてこの選別工場へ入った時の空間の変化
● リスがくるみを選別している360度の空間と反響
● ドーム状を表すクルミの割れる反響や人々の声の響き
等です。

デモー10:これは現在のHD-DVDのなかでは画質音質ともに大変良くし上がった作品だと思います。ポイントにしていただきたいのは、
● 複葉機の飛行軌跡 対角線の動き
● 飛行の移動感
● 機銃の細い弾丸軌跡音
等です。

デモー11:次はデジタル放送からのクリップです。現在デジタル放送ではHD画質とともに5.1CHサラウンドの番組が放送されています。これは大変我々にとっても魅力あるし一般のユーザーの方にとっても身近にサラウンド音響を楽しめる機会だと思います。音声はACCという圧縮方式ですがそれでもここまでの再現が出来るという意味でお聞き下さい。ここでは死者の亡霊が住む洞窟へ応援を求めに行った騎士と亡霊の対面場面を再生します。我々AV評論に関わる者たちのひとつの責任は、こうした楽しみを広く一般のかたへ啓蒙していく大きな責務があるという点です。
● 洞窟内の包まれ感
● 死者の亡霊がぐるりととりかこみ話す包囲感
こうした表現は、サラウンド音場でなければ決してできないデザインだしサラウンドのメリットが十分に活かされたデザイン例だと思います。

デモー12:次からはブルーレイディスクでの再生です。このシーンはモーテルに投宿した12人の男女が次々に殺人に巻き込まれていくというストーリーのクリップです。ここでのポイントは
● 最初の犠牲者となる女性が携帯電話をかけようと雨の中をモーテルの外で移動するシーンで刻々変化する雨音にあります。
● 特にシャワールームの水よけカーテンを被って歩くときのアップの雨音。プールサイドでコンクリートにあたる雨 土に跳ね返る雨など様々な表情を大変丁寧にデザインしています。

私は、こうした雨音にいつも注目してデモを行うものですから参加者の皆さんからは「RAINY OBARA」といったネックネームを頂戴しているほどです(笑い)

デモー13:マイアミ空港でお披露目する新型航空機の爆破をねらうテロとそれを阻止しようとするイギリスエージェントの空港内カーチェースシーンです。ここでは
● 夜の空港のアンビエンス感
● カーチェースの金属、ゴム、といった質感
● 動き回る各種車両の音
などが大変丁寧に表現されています。
以上で私からのAV評論という立場で考えている優れたサラウンドデザインとは?というデモと話を一区切りとさせて頂きます。

沢口;小原さん、そして再生のお手伝いをいただいた辻さん、どうも有り難うございました。様々なジャンルとメディアのデモをおこなっていただきました。日頃制作側にいる我々とちょうど対局になる再生側との接点という意味で参考になる点も多かったのではないでしょう。ここからはフリーにQ&Aとしたいと思います。
小原:実は、本日を迎えるにあたり久しぶりに緊張しました。ソフト制作を行っている方々は厳しいのでどんな反応があるのか心配で・・・(笑い)デモが進むにつれてだんだんリラックスしてきましたけど。

● これは質問でなく感想ですが、小原さんの話し方をきいていて分かりやすく有意義に人前でしゃべることの重要さが身にしみましたね、日頃われわれもそうしたことは勉強してないので参考になりました。

Q-01: HD-DVDとブルーレイディスクで何か相違を感じていますか?
A:フォーマットの相違という意味では技術面での相違はありますが、良い作品という面ではそこにどううまく収めるかのオーサリングやマスタリングを行う人々の審美眼という点のほうが大きいと思います。
Q-02:映画のFINAL MIXのバランスと家庭での再生を考慮したバランスというのはどう考えていますか?
A:監督によっては2つを完全に分けてMIX するといったやり方もありますが、それは特別かもしれません。劇場用の再生バランスをそのまま家庭に持ち込むとダイナミックレンジが広すぎてカバーしきれないのも現実ですので何らかのレンジの圧縮は必要でしょう。ただし将来ここのような200インチといった高臨場感視聴派が増えてくればオリジナルのMIXのほうが喜ばれると思います。
Q-03:今回聞いていてLFEの存在に気づかないくらいスムースな低域でしたがどういった構成なのですか?
A:私は大げさにLFEの存在感をアピールするのは本来的ではないと考える一人ですので、LFEのクロスオーバーは低めの周波数でかつ存在感が分からないように2台パラで駆動しています。
● 設計をしている経験から言うと、LFEのキャビネットが小さいと箱で共振をおこしその高調波歪みが耳にきこえるのでLFEの存在が分かってしまうという面がありますからここのように大型キャビでパラ駆動は正解だと思います。雨音を注目して聞いていましたが、各フォーマットによって雨音が違うのが興味ありました。
Q-04:小原さんがサラウンドデザインとして優れていると判断するポイントは?
A:私は派手な音圧感重視サラウンドではなく、低レベルのアンビエンスの存在感がしっかりデザインされているか?高さの表現がでているか?OFFの音で高さや横方向の定位が出来ているか?などに着目して聞いています。これらがしっかり再現できているデザインをいいと評価していますね。高さの感じとはどうやってデザインしているのでしょうね?
● 私の場合は、同じような質感の素材を同じくらいのレベルで全チャンネルに定位させてベースをつくりその上で強調したい素材を載せていくと言った方法を行っています。
● 将来高さ方向の専用チャンネルが出来た場合は、それをどう今の5.1CHへダウンMIXすると感じが損なわれないのか?も今後検討しておかなくてはならないでしょう。
Q-05: 家庭でのセンタースピーカのハードセンターあるいはファンタムセンターの再生についてどう考えていますか?
A:同じ仕事仲間でも、センターチャンネルを画面の下に置く場合に音がひっぱられるのでいやだといってファンタムセンターにしている人もいますが、私はハードセンターを設置しないと本来のバランスが再生できないと思っています。先日もそうした実験を行いましたが、プライベートライアンの上陸シーンなどでは台詞がSEに埋もれてしまい本来の表現ができませんでしたので、水平面設置でなくてもハードセンターは必要だと考えています。
Q-06:ユーザーと接する機会が多いと思いますが、サラウンド再生に関する共通の相談はどんなポイントでしょうか?
A:大きくわければ共通の悩みは2つです。ひとつはリアスピーカの置き場所やリア無しで楽しむ方法について。もうひとつは方向感を感じさせないLFEの設置と遮音対策です。LFEは身近において相対的な再生レベルを下げると行った方法もありますが、その場合方向感を感じないような設置を行わないといけません。
Q-07:音楽サラウンドに対するユーザーの関心は?
A:期待したほどありません。雑誌で取り上げても反応が少ないですね。聞いたことがないといった問題もありますし、我々は、そうした機会を増やす努力もしなければ音楽サラウンドのユーザーは増えないでしょう。個人的に現状の音楽サラウンドについて以下のような課題があると思っています。
● 音楽ファンは2CHステレオに執着が強い
● サラウンドソフトで良いコンテンツが少ない。ドラムが360度パンニングされたようなソフトをきくと従来のファンは敬遠する。
● 自然さ、必然性のあるコンテンツが少ない
● 聞く場所がない。若者はステレオをスピーカできくだけでもすごい!と感動してしまう現状
● ゲーム方面は、没入感を演出するうえで期待できる
● ブログをみているとクラシックでは徐々にサラウンドソフトが認知されはじめているようだ。
● 邦画でもサラウンドに関心をもつ監督が出始めているのは嬉しい
● カーでのサラウンドは期待したい。
私は、以前から音楽サラウンドの推進派なので少しづつでも盛り上げていきたいと思っています。

沢口;どうも長時間にわたり有り難うございました。ソフト制作の入り口側とエンドユーザーの再生側で今後も垣根を低くしてこうした場を持ちたいと思いますのでまた次回の企画を考えましょう。小原さん 辻さんどうも有り難うございました。(ということでアフター5の間で次回は我々ソフト制作者側のソフトを持ち込んで各自がそれをどういった思い出デザインやMIXをしたのかを逆にオーディオ再生側の方々にプレゼンしようと言うことになりました、夏の海辺を見ながらBQを兼ねてという企画です。みなさん各自の制作ソフトを準備しておいてください!)

すばらしい環境を提供頂きました小原さんに感謝!そしてアフター5でおいしいワインとインド料理を楽しませて頂きましたオーディオ好きのマスターにも感謝!

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May 25, 2007

冨田勲さん第1回浜松エレクトニックアーツ賞受賞と高木創さんJPPA2007GOLD賞受賞

By Mick Sawaguchi 沢口真生
寺子屋メンバーの嬉しいW授賞の2007年5月25日ニュース



5月25日は、あいにくの雨でしたが、授賞されたお二人にとっては、心は晴天の一日となりました。

ローランド音楽財団が今年新設した 浜松 エレクトロニックアート賞の第1回授賞を冨田勲さんが授賞されました。
ローランド音楽財団は創立13年目で、理事長にはJAZZピアニストのベテラン前田憲男さんが就任しています。



表彰式典は、東京プリンスタワーのボールルームで盛大に行われ、500名を越す各界の関係者、友人のみなさんが冨田さんの授賞をお祝いに参加していました。国内では企業の文化貢献事業が「収益優先主義」とともに減少してしていますが、浜松を拠点としたROLAND では、その志が地道に継続されていることに創立者の情熱を感じます!

海外からの参加者の中には、冨田さん愛用の「MOOG シンセサイザー財団」からもメッセージが寄せられました。



会場では、かつてROLANDが世界規格として提唱したMIDIの開発を担当していた則安さんをおみかけしたので、冨田さんと記念ショット!をお願いしました。また我々が昨年夏休み持ち出し寺子屋で冨田別邸にてお世話いただいた、奥様とご家族の記念ショットも快諾いただきましたので紹介します。「その節は大変ありがとうございました!」



もう一つは、同日16:00から青山ダイアモンドホールで開催された
日本ポストプロダクション協会のJPPAミキシングアワードにて東京TVセンター 高木創さんがVP部門「色彩の記憶 辰砂」のミキシングで見事ゴールド賞を受賞しました

アワードの審査員の一人としてこのミキシングは「デザインを考えた音の組み立て」を随所に感じることのできる点を高く評価したいと思います。オメデトウございます!

学生部門で注目したいのは日本工学院八王子専門学校制作のBIG BAND で、なんとスタジオLIVE をサラウンド収録しており、見事シルバー賞を受賞しています。この指導は、InterBEEのシンポジューム運営も一緒に担当しています堀さんが行った成果ではないかと思います。機会をみて寺子屋でデモしてもらいましょう!学生のセンスと情熱から我々も刺激を受けると思います。

もうひとつサラウンド制作で授賞したのはNTVドキュメンタリー「音の記憶 5.1CHでよみがえる東京大空襲」です。焼夷弾で包囲し大量市民殺戮を実行したアメリカの行動をサラウンドの叫びとして用いた引地さんの行動力が結実した番組として大変意欲的でした。TSPの濱田さんは、元PCLの染谷さん同様この賞では常連となった賞とりミキサーですね。

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May 10, 2007

サラウンドめぐり 井上哲 (テレビ朝日映像)

" 僕もBSデジタル開始からこれまでスポーツ、音楽、ドキュメンタリーなど60本近いサラウンドの作品を作ってきましたが、今でも説得したり、戦ったり、また実現するのが困難なこともあります。 " 「放送技術」より




「サラウンドめぐり」 サラウンド開拓者の熱いメッセージ Index
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Let's Surround No.10 ポストプロダクションにおける各種マスター制作

By Mick Sawaguchi 沢口真生


「Let's Surround(基礎知識や全体像が理解できる資料)」目次
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